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ひげ

「うわっ!何これ!? 」
一瞬叫んで、あわてて口を閉じた。

目の前には、仕上げたレポートの上に突っ伏すようにして爆睡する同居人。
メガネもはずさず寝ているってことは、
レポートの最後の文字を書き終えたのと同時にバッテリーが切れたんだろう。
平和そうにくかぁ~と口を開けているのが、今にもよだれを垂らしそうだ。

つか、こいつ、何日寝てないんだ?
いつも取り澄ました優等生に、うっすらと無精ひげが口の周りに生えている。

恐る恐る触ってみた時の心境は自分でもよく分からない。
ただ、つん、と短いひげの先を突いてみると、
くすぐったいのか、もにょもにょ言いながらなんか身じろぎしている。

……まぁ、このままよだれでせっかくのレポートを汚すのも、こいつの本意じゃなかろうし。
目を覚ますまで、ひげの先をつついて遊ぶ事にした。