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明日はカレー

「ハッピーバースデー!!」
そう言ってあいつが差し出してきたのは適度なサイズの箱。
…いや、予想はしてたけどさ。
まさか本当に覚えてるなんて。
「…ありがたくうけとってやんよ」
あいつは本当に嬉しそうな顔をする。
…なーんか、おもしろくねぇ。
もっとさー。可愛い女の子とかだったら、そりゃ俺だって諸手を挙げて喜ぶよ?
だけど俺は男であいつも男。すっげー複雑な気分。
こんな花柄のラッピングにシフォンのリボンとかマジで勘弁してくれ。

奴が開けろ開けろとうるさいので仕方なく包装を解く。
…。
「なんだよ、これ」
「お弁当箱だよ。カレー用の。知らない?」
全く意味が分からない…。
「小学校の時にさ、お前、カレーの時だけは一日中落ち着かなくて、給食係と密談までしてただろ?」
「…!?」
なんでお前がそんな事まで知ってるんだよ!
つーか、そこまで見てるって変態じゃねえの?なんなんだよお前は…!!
言葉がうまく出てこない。
こいつは、俺を、俺じゃなくならせる。
「明日の弁当はカレーだな、よかったじゃないか」

手の中にある弁当箱を、つき返す。
困惑した顔のあいつ。
「お前が…」
「え?」
あーもう!なんで俺がこんな事になってるんだよ!!
「お前が作って来い!」

「わかった、二人分ね」

明日なんて来なければいいのに。