※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

一方通行の両想い

「俺、おまえのなんなんだよ」
ついに急ききってしまった。
こいつの部屋から長い髪毛がみつかる度にうんざりしていた。
酔っぱらって向こうから、というこいつの言い訳も許してきたわけじゃない。
譲歩してただけだ。
「なにって…。
 だってあんたが俺を離してくれないから一緒ににいるんだろ?」
ああうんざりだ。もういい。
こいつに妬くのももう疲れた。もういい。
長く俺はこいつに尽くした。
別に見返りを求めるわけでも押しつけるわけでもない。
ただただ好きというだけでその感情のままに動いていた。
額に手をあて俺はため息をつきながら言った。

「わかった。さよならだ。じゃあな。」
クソガキ。
結局俺はいつまでたってもこいつの良いところひとつ
見つけられなかった。
あまりに無神経で幼稚すぎる言動。
理想とはかけ離れている。
それでも好きだった。
本当に好きだったのに。
今にも泣きそうになってドアの方向に早足で歩く。
「待てよ!おまえ俺を捨てるのかよ!」
「…なんだって?」
信じられないことを言う。
先ほどの自分の言葉を忘れただろうか。
「捨てる?なんだと?ふってんのはおまえだろうが。」
「なんだよ。そんなもんだったのかよ、おまえの気持ちは。」
「オイオイオイオイ。」
そう泣き出したこいつを愛おしいと思わずにいられなくて抱きしめていた。
自己中心的な考えをもつこいつにまだまだ俺はふりまわされるらしい。