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わんこ×ぬこ

「私の前でそのデカイ尻尾を振り回すな鬱陶しい…」
目の前を、茶色くて大きな尻尾が緩やかにパタパタ動く。
ついつい習性でその尻尾をパンチしながら、私は気だるげに言った。

「ああ、すまん…。今日はご主人様がお出かけで、お前と二匹っきりなのが嬉しくて、ツイな」
馬鹿なことを言うので、私はその尻尾を両手でハシッと掴んだ。
そのまま口元に運び、柔らかく歯を立ててじゃれてやる。
「こら、くすぐったい。……ああでも、お前の肉球は気持ちいいかな」
「犬の肉球と一緒にしないで貰いたい。いいか、我々の肉球の柔らかさと言ったら―――」
「肉球話はもう何度も聞いたよ。……さてと……」

そう呟いた犬は、のっそりと立ち上がり、私の首ねっこをアムリ、と咥えた。
そのままダランとした状態で、私は運ばれてゆく。
「……何処へ行くんだ」
「今日はとても天気がいい。窓際で、一緒にお昼寝をしよう」
「…………」
「ポカポカしてて気持ちいいぞー」

あんまり嬉しそうに言うので、私は呆れて何も言えなかった。
全く……。私と違いお馬鹿な犬を持つと、ご主人様も苦労するな……

そして今日もベランダの脇。犬と猫が二匹。
身体を寄せ合い、穏やかに眠っている姿が見られるという――――