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ドアをはさんで背中合わせ

聞いてくれよ、とあいつが言う
帰れよ、と言う俺の声は震えていた
「誤解だって…」
勘のいい奴。
俺は何も言っていないのに
ただ、暫く顔も見たくない、と言っただけなのに
そして
本当は帰って欲しくなんか無いことも
奴には分かっているんだ
大きな溜め息が、ドア越しなのに聞こえて
「俺は、ここにいるから…」
おまえの気が済むまで。

金属のドアは、あいつの体温を伝えてくる

信じていない訳じゃない
ただ苦しくて
…抱き合って、誤魔化して笑えない痛みがあって
それなのにあいつが必要で

あとどのくらい、俺達は一緒にいれるのだろう
俺の体温を、おまえはいつまで感じてくれるのだろう
おまえを感じる、背中が痛い
…この痛みも、伝わるっているのだろうか?