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思い出になった恋

別れを告げたあの日がよみがえる。
彼と、それまでの総てを思い出に変えてしまったあの日。

彼はいつもどこか線を引いていて、
俺がそれを踏み越えることを許してはくれなかった。
でも向こうが線を越えたときは、俺に思う存分甘えてきたりして。
そんな風に付いたり離れたりしながら俺達は過ごしていた。

出会って別れがくるまで、
俺が彼について知っていることが減ることは無く、また増えることも無かった。
彼は自分のことをあまり話さなかった。
それが表面化したとき俺達は衝突した。
彼は俺だけの彼ではなかった。
「俺以外の奴と…」
彼を責めたが彼は潔白を主張した。
その目に涙が浮かんで、静かに落ちた。
俺は彼が泣くのを初めて見た。

あのときの俺は経験も浅くて、若くて、子供だった。
ただ…許せなかった。

独占欲や未熟さを抱えながら
それでも、精一杯愛していた。
あまりにも愛していた…
だからだろうか、


今は愛すら思い出になってしまった。