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君の背中で眠らせて

「こら、重いよ」
笑い混じりに言われても離れる気になんてなれない。広いその背にもたれかかったまま、こんなの全然余裕でしょと体重を預ける。
それでも怒るでも体勢を崩すでもない彼はまだテレビの虜で、きっと試合が終わるまで変わらないに違いない。
相手にされていないのは、わかる。自分なんて彼よりもずっと子供なのだ。
今だって漫画に夢中になっている間に彼を野球なんぞに奪われてしまった。
とりあえず無防備なその背は取り返したが、いかんせん時計はもう就寝時間を示している。
ここだけは譲るまい。決意も新たに膝を抱えて目を閉じた。