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クール×俺様

そんなにショックだったかい?
普段より酒を過ごしているらしい横顔に思う。
本当はとっても彼の事が好きだったんだね、いつも彼のこと苛めていたけど……
……ひょっとして他の誰よりも?
子供の頃から君たちは、いつも4人仲良くて、僕は少し離れたところから
見ているだけのことが多かったけど、それでも今夜誘ってくれて嬉しかった。
それは、僕のことも仲間だと思ってくれていたんだ、ってことと……久しぶりに君に会えたから。
君は子供の頃から体が大きく力も強くて、比例して性格も強引、いつでもガキ大将だった。
長じてからは物わかりも多少良くなったけど……今夜の君を見ていると、
やっぱりオレ様な性格は変わらない、そう思ってなんだか楽しかったよ。
けど、君はとうとう感極まって泣き出してしまったね。
それは、本当に……みんなのアイドルだった彼女と結婚する、彼へのヤキモチから?
それとも、彼への……?
なんて、考えてしまう僕だって、結構飲み過ぎているに違いない。
優等生で鳴らしてきたこの僕が、こんな気持ちになっているなんてあり得ない。
彼のために涙する君を見て……この気持ちは、羨望? それとも嫉妬?
いいや、そんなはずがない。いつだって正しいこの僕が。
出来すぎてるね、なんて言われても、それが僕だったはずだ。

明日は大事な結婚式だから、とみんなは先に帰ってしまった。
これぞ絶好のチャンス。
「なあ、たまには僕と飲まないか……なんなら、カラオケでもいいけど」
「ええっ、オレ様の歌が聞きたいのかよ?よーし、パーッと行くぞ!心の友よ!」
食いつかせるための餌としては上出来、しかし僕の体力が持つかどうか。
……耳栓してでも確かめてやる、この気持ちがなんなのかを。