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冷たい人が好きなタイプだったのに何で?

彼がそっとさりげなく接近して来るようになったのはいつの頃か。
嬉しくてつい、はしゃいでしまう。

多分、気まぐれだと分かってる。
彼が好む相手と自分は、あまりにも違い過ぎだから。

手に入らないものを欲しがるばかりの人が、
こんな容易い僕に価値を見出すとは思えない。
ゲームでいえばレベル1で出て来るザコキャラみたく、
僕は落とし甲斐の無い代物だろうから。

そう考えると、酷く切ない。

自分は、目一杯弄ばれてるんだ。
柔いところを目一杯突かれて、優しくされて舞い上がって。

そして僕は、彼と寝てしまった。
嬉しくて嬉しくて、泣いて喜んで 馬鹿みたいだ。
遊びでもいいから離さないでと、切に願ってしまった。
何故自分と、問う訳でもなく。

深夜の車が行き交う喧騒の中で、聞こえた呟き。


「身ぃ固めるとか、ガラじゃないけどさ」


……遊び人の妻にでも、された気分だった。