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何度繰り返しても。

 誰もいない、いや、正確には俺と先輩しかいない放課後の図書室。
俺は机の上に座って足をぶらつかせながら、本の整理をしている先輩を見つめていた。
「先輩、キスしていいですか?」
そう言って机から降りて先輩に近づく。
 先輩は見事なまでに固まり、ギギッと言う効果音が付きそうな動作で俺から顔を背ける。
「キス、していいですよね?」
いつも顔を背けるだけで抵抗しないから、返事は聞かずに抱き寄せる。
短いキスをいくつもすると、強ばっていた体から徐々に力が抜けていくのを感じる。
何度繰り返してもキスに慣れない先輩が可愛くて、俺は抱きしめる腕に力を込めた。