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優しく踏んでね?

「待って…いた…い…ッ。」
「痛い?それくらい、我慢しろよ。」 
 ユウヤは何とか体勢を変えようとしているようだが、痛みと俺の重みで身じろぐことも出来ずにいるようだった。
「ごめん、俺、上は、初めてだから。」
 少し冷た言い方をしたと思った俺は、バランスを取りながら言い訳をした。
「わかって…るから、…ッ…ごか…ないで。」
 些細な揺れも感じ取るのか、息を詰めながら話すユウヤを見て俺は出来る限り動きを止めた。

 しばらくして笛の音が聞こえて、俺はユウヤの上から降りた。
 立ち上がったユウヤが自分の足に付いた砂を払う。
 膝に食い込んだ砂粒が痛そうだ。
「足、痛そうだな。」
「ううん、もう平気。でも次はもうちょっと優しく踏んでね?」
 ユウヤの笑顔にどきりとして下を向く。
 笛がまた鳴った。
 組体操なんて考えた奴はきっとサドかマゾだったのだ、などと思いながら俺は出来るだけそっと足を乗せた。