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ぼく×おれ

薄暗い部屋に入った途端、腕を掴まれベッドに組み敷かれる。
酒ぐらい飲ませろよと抵抗しても、彼は口元を緩めるだけ。
「初めて見ましたよ」
せめて冷蔵庫に入れようぜともがいても彼の力は弱まらない。
「あなたがあんなに嬉しそうに笑うの」
腹減った、つまみ食わせろ、と睨みつける。
「…あのね」
わかっている、これがどんなに無意味なことか。
「ぼくも空腹なんですよ」
そして、どれだけ彼がおれを見ているか。
「あなたもぼくも空腹。お互いに満たし合えば、それでイイでしょう?」

光源などないのに、彼の目が静かに光った。
「見せてくださいよ…あなたのイイ姿、ぼくにだけ」
彼のこんな姿を知るのも、おれだけだ。