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かっこいいナンパ

いつからかナンパ通りと呼ばれるようになったこの道を通る女の子は大抵ナンパされに来ている。
そしてあいつはそんな女の子に片端から声をかけまくっている。
「待ってろよー今俺様必殺のかっこいいナンパ術でかっわいー女の子を連れてきてやるからな。」
「その台詞はもう聞き飽きた。」
「ひでぇ。そんな事言うならお前もたまには声かけろよなー。」
「休みのたびに付き合ってやってるだけでもありがたいと思え。」
腕時計は午後2時を指している。
そろそろ頃合いだろう。
「もう今日は止めようぜ、マジで腹減ってきたし。」
実際は少しも減っていない腹をさすりながらあいつを見る。
「じゃー次で最後にすっからよ、そこの彼女ー今暇してるー?」
あいつは通りかかった二人組みに笑顔で声をかける。
俺はあいつの後ろから女の子を睨みつつ断れと心の中で念じる。
その視線に気づいた女の子はそそくさと立ち去った。
項垂れるあいつを見ると思わず口の端が上がる。
「はい終了、これからどうする?」
「んー、とりあえず飯食いながら考えようぜー。」
そうだなと答えていつもの店に歩き出す。
誰にも邪魔はさせない。
今日も二人きりの休日だ。