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ダンディとロマンスグレーの高年齢カプ

「君が、彼のような生徒を庇う理由が
分からんね」
 白髪の学園理事長は、目前の体育教師を
猛禽のように睨みつけた。彼とたいして
年の差のない体育教師は、黒々とした髪を
そっと整えると、
「彼が罰せられねばならん理由こそ、分か
りませんな。委員会の気に食わないのは、彼が
愛し合っていたのが同じ男子生徒である、
ただその一点のみだ。子供の駄々ではあるまいし」
と言った。「しかしそれでは学園の秩序が、」と
激して立ち上がりかけた理事長を手で制し、「私が
説得しますよ。無論、場所をわきまえなかった子供ら
にもお仕置きいたしますしね」と軽くいなして、体育教師は
ドアノブに手を掛けた。そのまま部屋を辞そうとした彼は
ドア越しに振り返り、
「彼らは決して恥ずべき存在ではない。
それに、下手に隙を見せて、この年まで独身で
過ごしている理由を探られたくはないでしょう?
あなたも、私もお互いにね」
 と、言い残して扉を閉めた。足音が完全に消えるまで
理事長は顔を上げられず、赤面したままうう、と呻いた。