Mなのに攻×Sなのに受
「お前を見てるとイライラする。俺のことをなんにも分かってないくせに分かった顔をして微笑む顔も
そうやってなだめる声も、俺の加虐心をかきたたせているのはお前であって
俺に手をださせてあるのはお前以外の何者でもない。
俺が悪いわけじゃない。俺のせいじゃない。」
俺が喋った後お前は4秒待ってごめんねと笑った。
ざまあみさらせ、その青タンお前にぴったりだ馬鹿野郎。
馬鹿野郎、今日どこいってなにしてた。誰と会った。誰と話した。
一秒ですら離れたくない俺の気持ちすらわかっちゃあいねえのに
そんな顔でそんな声で大丈夫だなんて吐くな。
こんな感情を与えたお前が悪い。その青タンは俺のせいじゃない。
ああ、なのにこの罪悪感はなんだよ。
「僕が好きで好きでだからこそ気に入らないしムカつくのは分かっているから
いくらでも殴ってくれて構わないし傷をつけてくれて構わない。
うん、分かってるよ。こうやって痛めつけるのがとてつもなく不器用な君の愛し方なのだと。
大丈夫だよ。泣かないで、この傷がある以上僕は君のものでしかないし、
それを十分に受け止められる程僕は君が好きだからいくらでも君の好きなようにして構いやしないよ。」
君は誰がいつ泣いただ、と切なげに吼えたあと、さっきは悪かったと一言呟いた。
全く、臆病で小心者な君が愛らしくて仕方ない。
覚悟しておいて、離さないのは君の方ではなく僕の方だからね。
最終更新:2011年04月17日 05:24