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恋のプロセス

「まわりくどいの苦手なんですよ」
後ろ手に鍵を閉めると、彼は言った。

…一体何がいけなかったんだろう。何が、彼にこんな顔をさせているのだろう。
彼は、俺と出会って初めて自分の居場所をみつけたと言い、俺を求めた。
俺は、この世の誰よりも彼をわかる事ができると思ったから、彼を愛することを決めた。
お互い少しずつ、大切なものを分け合っていけたらいいね。
そう言って手を握ったら、彼は照れくさそうに俺の手を握り返してくれた。
寄り添い方はまだときどきぎこちないけれど、特別な体温だと思うと、それだけで
どちらからともなく笑顔になった。

「…君の心がわからないなんて、耐えられない。」

ようやく彼の耳元で、それだけ、呟くことができた。
…伝わった?どんなふうに?わからないのがもどかしくて、…爪をたてた。