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リア充DQN×ネガぼっちねらー

誰かと関わるのは面倒臭い。
面白くも無い話に笑ったり、好きでも無い映画の話で盛り上がる。
そんな連中と関わるくらいなら自分の世界を充実させたらいい。
友人なんていなくても、それに代わるツールはいくらでもある。

「なあ、心理学のノート貸してくれない?」
必死で勉強した入ったはずの大学にもこの手の人間がいた。
中身の無い流行を追ってチャラチャラと遊び、
授業のノートもまともに取らず、他人の努力を掠め取ろうとするDQN。

「あっ、あの……ノ、ノート、いま家だから無いしっ……」
緊張して思わず声が大きくなる。
自分の喋り方のキモさにイライラする。
『このDQNめ!今すぐ立ち去れ!そして俺に二度と話しかけるな!』と心の中で毒づく。

「あ、じゃあ取りに行くわ。家近いんでしょ?」
絶句した。
リア充とはDQNとはどこまで図々しい人種なのだ。
空気が読めるのがリア充では無いのか、あえて空気を読まないからリア充でいられるのか。

「あの、俺、今日はちょっと……その用事が……」
「悪いねーじゃ行こうか?」
さっきとは対照的にボソボソと呟いた俺の断りの台詞は届かなかったようだ。
もうなす術は無い、そうだこれは夢だ悪い夢だ、さっさとノートを貸してしまえばこのDQNは消える。
そして俺はまた一人になって自分を取り戻せる。
大学からアパートまで15分、長い人生の中じゃ大した時間では無い。耐えられる俺はきっと耐えられる。

時々話しかけてくるDQNに気の無い返事を返しながら並んであるく帰り道……。

「あ、ちょっとコンビニ」
思考回路はショート寸前、いや既にショートして魂が抜けかかっている。
ジュースやお菓子を買い込んだDQNが「お前コーラでいいよな?」と話しかけてきた。
なに?なに?家に上がるつもり?そんな訳無いっすよねー?
ほぼ初対面の人の家にあがるなんていくらDQNでも……。

もう泣きたかった。

現実が怖い。おウチ(実家)に帰りたい。お母さんの作ったお味噌汁が飲みたい。
このまま走って逃げようか。
俺の身長が175cm、DQNはせいぜい165cmくらいか……。
いくら運動大好き、脳みそ筋肉のリア充DQNでもこの体格差ならいざ殴り合っても勝てるかもしれない。

頭の中でありとあらゆる妄想を繰り広げている内に、俺達はアパートの中にいて
DQNは既にくつろいだ様子でジュースを飲みお菓子を広げている。

「ちょっと待ってて」
このままじゃノートを渡しても帰ってくれそうも無い。
観念した俺は寝室のPCから「DQNが俺の部屋に居座っているんだが」というスレを立てた。

安価は「全裸になる」「俺、実はホモなんだ、ヤラナイカ?と告白する」
コイツら完全に面白がってやがる……。
しかしコレを実行すればもう二度とDQNが俺に話しかけてくる事は無いだろう。
大学生活が終わるリスクもあるが俺の大学生活なんて最初から終わってる。

決心をした俺は安価を実行した。
DQNは真っ青な顔をして逃げていく……はずなのに。
「そっか、俺もずっと好きだった嬉しいよ」と全裸の俺を抱きしめた。

え……?

完全に思考が停止してしまった。
DQNにキスされ愛撫され抵抗すらできない。
暖かい、くすぐったい、DQNの息が荒い、焦っているような乱暴な手つき。
アソコは俺より小さいな。
もしかしてコイツは案外慣れてないのかな。


硬くなったモノを擦り合わせて扱く。
俺ってホモだっけ?何これ?

随分長い時間に感じたが時計を見たら5分も経っていなかった。
果てる瞬間のDQNの顔は今まで見たどのAVよりもリアルだった。
裸で抱き合いながら何度も「好き」と言われ、何度もキスをされた。

誰かと関わるのは面倒臭い。
自分の世界に閉じ篭っているのは心地良い。

だけど俺は気付いてしまった。
俺は誰かと関わりたかった。
誰かに求められたかった。
だけど怖かった。

高い高い壁を乗り越えてきたのは俺とは正反対のもっとも苦手なタイプの男。
性別の壁すら超えてしまったこの男の温もりは、他の誰かじゃ感じられそうにも無い。
俺は気付いてしまった。
いつもチャラチャラして人に囲まれてるこの男に、
苦手なタイプと見下していたこの男に、
実はずっと恋をしていた事を。