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政治家と役人

「さぁ、これで話はおしまいだ。いいね?」
「……」
「こんな報告書は存在しなかった。なぁに、簡単なことだろう。
 君はただ私の言うとおりにしていればいいんだ…これからもな。」
「…そんなの……です…」
「何?」
「そんなの、でも…裏切りです」
「裏切り…」
「国民の、信頼に対する…裏切りです…」
「…かわいいことを言うね。」
そう言うと、男は目の前の青年の額に指を触れた。

青年は少し顔を伏せただけで、振り払おうとはしない。
「しかしね、そんな甘いことを言っていては…勝ち残れないんだよ?」
「…甘い…こと……」
「…ん…?」
弱々しくつぶやかれた言葉を確かめようと、男は青年の顔に、自分の顔を近づけた。
そのとき、男の耳は青年がこう言ったのをはっきりと聴き取った。

「でも、貴方のほうが、ずっと甘くておいしそうですよね」
「え。」