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相方

 お前は俺の最高の相方。卓球でも、日常生活でも。
「行こうぜ。思いっきり楽しむぞ!」
 茶色の癖毛を揺らして無邪気に笑うお前を見れば、いつだって緊張は
無くなった。
「……ああ。高校最後の試合だもんな。勝てば全国制覇だ」
「勝つに決まってんだろ!俺とお前は最高のダブルスなんだから」
「……」
 俺の肩をバシバシ叩きながら、お前は恥ずかしいくらいの大声で言った。
お前にはきっとその気は無いんだろうけど、俺にはたまらなく嬉しい言葉を。
「そういや、お前この試合に勝ったら好きな子に告るんだよな」
「……誰に聞いた」
「中野が言ってた」
 中野の野郎、余計なこと言いやがって。俺が眉間に皺を寄せるのにも気に
せず、お前はまた俺の肩をバシバシと叩いた。
「いやー、しかしお前に好きな子がいるなんてなあ。試合観てんのか、その子?」
「……ああ、見てる。1番近くで」
「くーっ、心は1番近くってか。妬けるなあ」
「……バーカ」
 この試合絶対勝って、お前に言ってやるからな。「どんなときでも俺の相方でいろ」と。