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気持ちいい?

「気持ちいい?」
俺の体の上に乗って上下運動を繰り返す青年は先程からこの言葉しか発さない。その口が垂れ流すのは、後は堪えきれずに漏れる短い悲鳴だけだ。
「気持ちいい?」
散髪に行き忘れたような長さの金髪が揺れてきらきらと光る。蛍光灯の光を、陽光に変えているのだろうか。太陽の粒を振り撒いて、青空のような瞳をしているのに、お前の口はなぜ馬鹿になっているのだ。
「気持ちいい?」
彼がこうなってしまった原因は知っている。俺は彼の主治医だ。だが、彼を治療するには時間がかかる。その時間に、俺は流されてしまっている。
「気持ちいい?」
「…ああ」
そんなに嬉しそうな顔をするんじゃあない。俺はお前の父親じゃあないんだから。こんなことは、しなくて良いんだから。
「気持ちいい?」
「…ああ」

それでも俺は頭の奥の破壊衝動を止められない。ごめんな、一生治療できそうにはない。その代わり、今度は俺が言ってやる。

「気持ちいい?」