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いじめっこ勇者×いじめられっこ魔法使い

「かっ、勝った」
嬉しそうに喜ぶヒマワリの頭を叩く。
「痛い!」
「サポートが遅い」
俺の言葉に頬を膨らませる。男の割に童顔の顔が更に幼く見える。
「ちゃんと炎溶の魔法は当てたじゃないですか」
「゛やっと゛だろ。言い直せ」
炎溶の魔法が背中に当たるのは過去に三度。
「むぅ」
「魔法は当てるのが当たり前だ。息絶えてぐったりしてるの当てても意味ないだろ」
経験値もちゃっかりヒマワリが獲得している。今までの文字通り身を削る攻防を返して欲しい。
「ペナルティ。今日も飯と洗濯の当番な」
これで3週間連続でヒマワリが当番だ。
「勇者様の意地悪」
三つ編みされた茶色い髪が揺れる。
魔力は髪に宿る。ある程度、長髪の方が魔力を蓄え、コントロールするに適している。シルクのようにさらさらで、ほんのり甘い匂いがする。
夜、見張りをしているときに、俺が寝た頃を見計らって、魔法の練習をしているのを知っている。涙を流してがんばっているのを知っている。
見張りの交代の時間だ。見張りを終えた俺の、ヒマワリを起こす前の儀式。
ヒマワリのシルクのような髪を撫で、いつものように神に誓う。
何度でもお前を守る盾になる。