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攻めが記憶喪失に

「お前さ、」
わすれちゃったんだろ、と目の前の人言う。
俺には何がなんだか分からずに、ただ病院のベッドの傍で泣き崩れるその人を見ていた。
なんで、なんで、と漏れる声が俺の心臓をえぐるのは、
きっと"忘れてはいけない人"だったからだ。

「…でも、お前が生きていてくれて、よかった」
目の前の人はそう笑った。
その笑顔には、絶対に覚えがあった。
胸が締め付けられるような感覚は、はじめてじゃない気がするから。

「思い出す、から、」
待っていて、と言う。
名前もわからない、この人に。
生きてくれていたことを良かったと言ってくれた、この人に。