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生徒指導室 ---- ―それはいつもの事だった。 県でもレベルの低い馬鹿高校。 名前だけの生徒指導室は、煙草や喧嘩に対するただの説教部屋だった。 「来なさい」 去年から生徒指導を任されたばかりだった。 茶色く髪を染め、ブレザーをだらしなく着た生徒を捕まえては指導室へと連れこみ、脅し文句を並べて叱りつける。 その日もポケットから覗いていた煙草を取りあげると、教師は指導室へと足を向けた。 珍しいことではない、いつもの事の筈だった。 ―そう、その扉を閉めるまでは。 「生徒指導室でこんなことされたなんて、恥ずかしくないの?」 「……ッ…」 幾度となく絶頂に追いやられ、腰が痺れたようになっている。ぬるりとした感触は恐らく中に出されたモノ。 何があったか覚えてはいるが、思い出したくもない。 オレンジ色をしていた景色はいつの間にか真っ暗だった。 普段下にしか見ていなかった生徒。 名前すら知らない。 押し倒され、見下げられ。体を開かれ、無理矢理感じるところを覚え込まされた。 「アンタが悪いんだから。」 ベタついた感覚しか残っていない下肢に、なおも彼は押し入ってくる。 名前も知らない。 なのに、知っている。 ―そう、彼の体を覚え込まされてしまったから。 「―覚えてないあんたが悪いんだ」 泣いてるようにも聞こえる声を聞きながら、ゆっくりと再び意識を手放した。 ----   [[マグナム44の男×菊一文字の男>3-699]] ----

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