「3-649」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

3-649」(2010/03/09 (火) 01:37:36) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

コピー機×印刷機 ---- 毎日毎日僕らは白黒のぉ~ばかりやられて~いやんなっちゃうよ~ 「ちょっとやめて下さいよ!」 頭が逝ったとしか思えないような歌を唐突に先輩のコピーさんが歌い出したので、 僕は頭痛を感じながら叫んでいた。 「だってお前、誰もカラーやんねぇんだよ。何のために世界に色があると思う?  カラーコピーするためだよ!」 「白黒コピーのし過ぎで故障したんですか?」 もう本当に勘弁して欲しい。コピーさんは白黒に飽き飽きしててカラーを追い求めているらしく、 昨日なんか良い夢を見たというからどんなのですか、と聞いたら延々とカラーコピーをするという内容 だったとか。でもそのコピーしたのが誰かさんの新婚旅行中inハワイの写真だったので、「俺はあれだけ カラーコピーができるんなら死んでもいいと思った。でも奴らの写真がキス間っ最中だったからな! 俺は奴らへの憎しみを栄養にして生きていこうと思う」だとか言っていた。心底僕は聞き返さなければ 良かった…と遠い目をしたものだった。コピーさんには彼女がいないらしい。 「お前は印刷するのカラーだろ?ちくしょう、輝きやがって!」 「確かにカラーですけど……。特に輝いていません」 相変わらずコピーさんの言動は意味不明だった。 「あーあ、こう毎回毎回コピーばっかしてると退屈だよ。真似するばっかでさあ。そっくり同じの  作ったってねー」 「僕だって指示されたものを印刷するだけですからね。コピーさんとそんなに変わりませんよ」 「お前は作り出せるよ」 「え?」 「俺は鏡みたいに映すだけだからなあ。見るだけだよ」 コピーさんはとても臆病で寂しがり屋である。彼が言う通り僕が作り出せて、コピーさんは 見るだけなのだったら、僕からこの関係の続きを作り出さなければいけないのだろう。 ----   [[方向音痴二人組>3-659]] ----

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: