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中ボス ---- 裏切ったわけじゃなくて、最初から決まっていたことだったんだよ。 俺は最初からおまえの仲間じゃなかった、だからこれは裏切りではないんだ。 おまえがもし俺のものになってくれるなら、俺はおまえを殺さなくてもいいし、世界をほんの少し分けてやることもできる。 あの方が世界を掌握した暁には、半分は俺に下さると仰っているからさ。 おまえの生まれたあの村、おまえの家族や友人が住んでいるあの村をあのままに残してやることもできる。 でもおまえはそういうことを望みはしないんだろうな。 軽蔑するか?俺を。世界の半分をくれてやるといわれてたやすく靡いた卑怯者だと。 そう思われるのはかまわないし信じてもらえなくてもいい。 だけど俺はあの方を信じただけなんだよ。 あの方の統べる世界を、俺は見てみたかっただけなんだ。 生も死も捧げようと思った、だから死ぬことは怖くない。 ただおまえとここで別たれることだけが今は―――……。 どちらにせよ、ここが俺の死に場所だ。 おまえの手にかかるのなら悔いはない。 勘違いしてくれるなよ、負けてやるつもりはないさ。 おまえのことは俺が殺そう。 ただ、勝ちを確信するにはおまえが強すぎることを俺は知っているし、俺はおまえに情をかけすぎている。 おまえの刃に焦がれる体を制する自信は、正直なところあまりない。 もしかしたら、俺はあの方を裏切っているのかもしれない。 もしおまえが俺を殺すことができたら、そのときはあの方の前に出るだろう。 俺がおまえにどれだけの深手を負わせていても、あの方はおまえをすぐに殺しはしない。 世界の半分、俺の取り分を、おまえに継がせてくださるはずだ。 そうしたら受け取って欲しい。俺の形見だと思って。 それでもおまえは受け取らないんだろうけどな。 俺を殺せないか? それでもいいさ、それならおまえを殺すだけだ。 おまえを貫くことを、おまえのあえぐ声を、ずっと夢見ていた。 それから俺もすぐに行くよ。 言っただろ? どちらにせよ、ここが俺の死に場所だ。 ----   [[こんなはずじゃなかったのに>17-589]] ----

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