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敬語×敬語 ---- 「長野先生、その……どうしましょう、とりあえず脱ぎますか?」 「待ってください、池田先生、そんないっぺんに」 「脱ぎすぎですか?じゃ、下着だけ着ておけばいいですかね?パンツだけはいておけば」 「そんなに急がなくてもいいんですよ、僕が少しずつ脱がせ」 「あー!先にお風呂入らないと!長野先生、わかります?  聞いたんですけど、いろいろ準備が必要なんじゃなかったですか?  僕は趣味じゃなかったんで不勉強なんですが、その、浣腸が必要とか」 「今日はそこまでは考えてませんので、大丈夫です」 「そうなんですか?あーすみません!僕なんだか先走ってますね?  なんだか恥ずかしいなあ!照れますよね、こういうの。  大人の雰囲気っていうの、女の子相手にも苦手ですよ。すぐパニクっちゃって。  だから僕、生徒にもすぐ『彼女いるのー?』とか『昨日エッチしたのー?』とか  からかわれてばかりですからね、『赤くなったー!キャー!』なんて」 「池田先生は人気がありますから。  授業もいいし真面目だし、そういう可愛いところもあって」 「いやぁ人気だなんて。なめられちゃってるだけだと思います」 「……僕も、池田先生のこと可愛いと思ってますから」 「可愛いだなんて!自分ではそろそろいいおっさんだと思ってるんですけど」 「一つ違いだし、おっさんでも可愛いです。生徒より、僕が先生を赤面させたいですね、池田先生」 「あっ……長野先生……お、お風呂入ってから」 「シャワーはもういいじゃないですか?僕はもう待てない気分です」 「でも汚いですよ」 「大丈夫です、出してあげるだけのつもりです」 「出すって!そうなんですか!や、長野先生……長野先生、あっ!  ちょっと!あの、恥ずかしいですから……待ったッ!」 「池田先生、ちょっと静かに。電気は消しますからね、はい、大丈夫ですよ。  それと、前から思ってたんですが……そろそろその、先生とか敬語とか、やめません?  僕達は、好き合っておつきあいしてる恋人同士でしょ」 「でもっ……あっ……急に……変えられないです」 「普段の仕事からこれですもんね……実を言えば、僕も変えがたくって。  まあいいかな、これも色っぽいかもですね、池田先生」 「あっ!ちょっと……あ……長野先生……!」 ----   [[花火>17-189]] ----

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