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「部活内恋愛禁止」という張り紙の貼られた男子校の部室にて(部活問わず) ---- 「んっ、あ、何す……!」 数人分の足音と雑談が、廊下の向こうに消えていった。 「大丈夫だって。誰も来ないさ」 背中から抱きついて動きを封じ、うなじを舐め上げる。 滑らかな舌触りだ。 部長は施錠した扉から目を離せない。 「スリルあるねぇ?」 「なんで、こんな……」 弱々しく呟いた声はもう甘い掠れを帯びていた。 ショートパンツを下着ごと膝上までずり下ろす。 身悶える引き締まった体。 部長には必要最低限の露出のほうが恥ずかしいらしいと、はじめて知った。 「なんだ、もうこんな……?痛くない?先に一回抜こうか?」 耳の付け根に低音で囁くのは、それに弱いと知っているから。 ガチャ、ガチン! 「え……」 突如響いた開錠の音は、間違いなく目の前の扉からで。 部室の鍵は、いま部長が握り締めている。 と、いうことは…… 「なにやっとるか!」 開かれた扉から乱入するのは、唯一の合鍵保持者、顧問だった。 「この張り紙が目に入らんのか!」 オレは部長の前を握ったまま答えた。 「そんなもの目に入れたら失明します」 オレの態度に拳を振り上げた顧問に、呼吸も整えきらない部長が叫ぶように言った。 「大丈夫です!これは「恋愛」じゃありませんから!」 オレ、もしかして部長に守られてるのかな。 ----   [[応援団>3-259]] ----

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