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水×乾燥剤 ---- 「共依存って知ってるかい?」 ゆっくり侵入していく俺の背を、なでながら、まっしろい乾燥剤は言った。全くコイツはどんなときでも上品ぶる。 きょういぞん? 「ニンゲンの言葉だろ。知るかよ」 ゆっくり、ゆっくり、俺は乾燥剤の、しろくてかわいた粒ひとつひとつにしみこんでいく。乾燥剤は、たまにふるっと震える。 おいおい、もっと派手に反応してくれないとつまらねぇんだけど。 「そう、ニンゲンの言葉だよ。自分と相手の区別がつかないっていう病気なんだけどね、」 まさか今この状況を例えてでもいんのかね? 気持ち強く押し込むとああっ…!とやっとやらしい声を出した。 「ん…で、自分と相手の…あっ…! く、べつが、はっきりしないと、ニンゲンは… うまく…っいかないらしいよ…」 はいはい、と俺は乾燥剤を揺さぶった。アンタ、なにが言いたいのか分かんないよ。 早くやらしい声だけあげる状態になっちゃいなよ。 「や…!あっ…! あのね、僕が言いたいのはね…」 うるさい。俺は乾燥剤の口をふさいで、ひときわひどいように乾燥剤に侵入する。 黙れ。どうせ一回やったら、アンタも俺も、別のものになって、おしまいなんだから。 アンタと俺の境なんて、もうじき本当に無くなるんだから。 黙って、今はちょっとくらい楽しめよ。 ----   [[突然の雨×外に干された洗濯物>3-239]] ----

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