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30cmの身長差
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「A、なに立ってるんだよ。座れば?」
部屋でくつろいでいる様子のBがそう告げてくる。
…こいつ、また身長伸びたんじゃないか?
「お前、ちょっと立て」
………ああくそ、また伸びてやがる。
同級生なのに、この差はなんなんだ。
「A?」
Bと俺が立って並ぶほど滑稽なものはない。
機嫌なまま、にらみつけるとBは少ししゅんとしたようだった。
バスケ部で身長高く女にもてる癖に気弱なBがうつ向くと、
身長が低いが威張りんぼの俺と視線が合う。
今は視線があった瞬間、俺はBの胸ぐらを掴んで引き寄せて、キスをしていた。
この体勢も、たぶんBにはきつい。
けど構わず舌を絡めると、Bのまつげが震えた。
かくんと、Bの体が落ちてくる。
「なに…?」
ほんのり目元を潤ませて見つめてくるBは、キスで膝立ちになったせいか俺より少し低いぐらい。
…思い返せばうつ向きがちなBと目がよく合ったのがこの関係の始まりだ。
そう考えると、この身長差も悪くはない。
……のかな。
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[[水×乾燥剤>3-229]]
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