「15-749」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

15-749」(2009/03/29 (日) 18:14:56) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

ツンツンデレなご主人様×ベタ惚れどMな奴隷 ---- 僕はあの方を恨んでなどいません。 あの方は、素晴らしい方です。 いつも堂々とされていて、たくさんの人たちに慕われていました。 学の無い僕にはよくわかりませんが、中央では大事なお役目を任せれていらっしゃったとか。 ……ああ、そうなんですね。取締りの。それは大変なお仕事ですね。 やはり、立派な方なんだ。なんだか嬉しいです。 声が、よく通るんですよ。少し低めの、響くような声。 お聴きになったことがありますか?……そうですか。 厳しい方でもありましたから、叱られるときはそのお声に身が竦んだものです。 他の下男などは「まさに落雷のごとく」と震えていました。 でも僕は、叱られることすら嬉しかった。 そのときばかりは、あの方は僕だけを見てくださっているのですから。 どうかしましたか、そんな顔をされて。可笑しいですか? いつから?……ええ、もちろん憶えています。 あの方に初めてお会いしたのは、雨の日でした。 泥だらけで転がっていた僕を見つけ、馬に乗せて、屋敷へ連れて帰ってくださった。 僕の顔が気に入ったのだと、そう仰いました。そのときは冗談だと思ったのですけどね。 伽に呼ばれたのは、拾われた翌日でした。 他の者は、僕を哀れだと言いましたが、そんなことはありません。あの方は優しい。 恐い顔をされたり、冷たいことを仰られたり、手を上げられたりしたことはありましたが それはいつも戦の前で気が昂られていたからで、その後は必ず労わってくださいました。 本当に酷いことをされた覚えはありません。 僕の頬を撫でてくださったのです。 ここです、左の頬。手のひらをこんな風にして。 本当はね、五本の指の痕が残っていたのです。捕まったときに拭われたせいで消えてしまいましたけど。 あんなに優しく撫でていただいたのは初めてでした。 褥の中ですらそんなことはありませんでしたから。とても、とても嬉しかった。 ええ、僕はあの方を恨んではいません。 さっきから何度もそう言ってるじゃないですか。 僕は、あの方をお慕いしています。今もずっと。 ……これでは動機になりませんか?
ツンツンデレなご主人様×ベタ惚れどMな奴隷 ---- 僕はあの方を恨んでなどいません。 あの方は、素晴らしい方です。 いつも堂々とされていて、たくさんの人たちに慕われていました。 学の無い僕にはよくわかりませんが、中央では大事なお役目を任せれていらっしゃったとか。 ……ああ、そうなんですね。取締りの。それは大変なお仕事ですね。 やはり、立派な方なんだ。なんだか嬉しいです。 声が、よく通るんですよ。少し低めの、響くような声。 お聴きになったことがありますか?……そうですか。 厳しい方でもありましたから、叱られるときはそのお声に身が竦んだものです。 他の下男などは「まさに落雷のごとく」と震えていました。 でも僕は、叱られることすら嬉しかった。 そのときばかりは、あの方は僕だけを見てくださっているのですから。 どうかしましたか、そんな顔をされて。可笑しいですか? いつから?……ええ、もちろん憶えています。 あの方に初めてお会いしたのは、雨の日でした。 泥だらけで転がっていた僕を見つけ、馬に乗せて、屋敷へ連れて帰ってくださった。 僕の顔が気に入ったのだと、そう仰いました。そのときは冗談だと思ったのですけどね。 伽に呼ばれたのは、拾われた翌日でした。 他の者は、僕を哀れだと言いましたが、そんなことはありません。あの方は優しい。 恐い顔をされたり、冷たいことを仰られたり、手を上げられたりしたことはありましたが それはいつも戦の前で気が昂られていたからで、その後は必ず労わってくださいました。 本当に酷いことをされた覚えはありません。 僕の頬を撫でてくださったのです。 ここです、左の頬。手のひらをこんな風にして。 本当はね、五本の指の痕が残っていたのです。捕まったときに拭われたせいで消えてしまいましたけど。 あんなに優しく撫でていただいたのは初めてでした。 褥の中ですらそんなことはありませんでしたから。とても、とても嬉しかった。 ええ、僕はあの方を恨んではいません。 さっきから何度もそう言ってるじゃないですか。 僕は、あの方をお慕いしています。今もずっと。 ……これでは動機になりませんか? ---- [[養い親>15-799]] ----

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: