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雪の子 ---- 俺の初恋の女の子は、同じ幼稚園のゆきちゃん。 まわりの子供より体が弱く、ちっちゃくて色白で、雪んこと苛められてたのを助けてやったのが最初だった気がする。 おっきな目が可愛くて、いつもいつも俺の後ろをついてきて。 その子の、妖精みたいなふわふわの髪を撫でてやるのが好きだった。 「ゆき、おおきくなったらアキちゃんとけっこんする」 そう言って笑ってくれたのに、ゆきちゃんは小学校にあがる時、病気の療養の為に田舎へと引っ越してしまった。 あれから9年。 「アキちゃん。迎えに来たよ」 高校生になったゆきちゃんは、陽に焼けた笑顔でにっこりと笑って抱きついてきた。 「え、ゆきちゃん?…あれ?」 「約束どおり、結婚しようね」 俺の初恋の雪んこは、太陽の似合う男の子になっていた。 ---- [[漢を目指す受とそれを必死で止める攻>16-259]] ----

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