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ガ/チ/ャ/ピ/ン/×ム/ッ/ク(中の方でも…) ---- 「が茶ピーン! あーさでーすぞー!」 ムッ苦はふさふさの赤毛を揺らしながら駆けてきた。 「うん。ボクも起きてるから、朝だってコトは判るよ…?」 「やや! 確か、に」 ぺちん、と額をたたいたつもりなんだろうが、彼の桃色の手はふさっと毛にうまってしまう。 ボクは、それがいつもおかしくて、見ていて笑いがこぼれてしまうんだ。 「さ、今日は一緒に何をしてあそびましょうかな?」 「ゴメン。今日はボク、スカイダイビングの収録があるんだ。晴れて良かったよ」 「…ガ茶ピンはいつも忙しいですな…」 仕方がないけれど。と付け加えたものの、ムッ苦の気持ちはすぐわかる。 生来判りやすい空気をまとっているし、それ以前に、ボクはムッ苦がスキだから。 でも、ムッ苦は絶対次にヘタな笑顔を作ってこう言うんだ。 「私はが茶ピンが世界中のちびっこに愛されてて嬉しいですぞ」 そういってくれるから、ぼくは色々挑戦できるんだ。 海にもぐって魚を見るよ。キミみたいなイソギンチャクが居るんだ。 次は雪だ。ジャンプだけでも人は飛べるんだよ。 宇宙なんかも行っちゃうよ。大きくて何も考えられなくなっちゃう。 …そして、たまには一緒に、縄跳びなんてしようか。 すごいですなあ。とキミがほころぶ度に、ボクは次のことへと挑戦できる。 無邪気なちびっこに妬いてくれる、キミがいるからさ。 「さ、もうすぐ時間なのでは? ガ茶ピン、支度のお手伝いをいたしますぞ」 「…ううん。今日は昼からなんだ。…まだ時間あるからさ」 昔、のッ/ぽさんに教えてもらった大きい紙飛行機を作ろう。 それで、ボクが飛んでる間に、キミはそれをとばしてくれよ。 今日は二人で一緒にとぼうよね。 ----   [[主従関係>2-689]] ----

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