「2-449-1」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

2-449-1」(2009/04/04 (土) 18:13:50) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

城に潜入して捕まる、お間抜けな忍者さん危機一髪 ---- 「……!…何やつ」 「拙者は偸組(ぬすみぐみ)の忍。お主が命、貰い受けにきた!」 月夜に紛れ、寝床へと侵入した、顔を隠した忍者が懐から出したもの。 それは、キラリと月夜に照らされる、一本の――――赤い薔薇。 「………」 「………」 「……私は、薔薇で刺し殺されるのかな……?」 「……馬鹿な!確かにここにクナイを入れておいたハズなのだが!こっちか?いや待てこっちだったか!ッ……これは先日遊んだ羽子板…!くっ……なんたる不覚……拙者達の片腕とも言える武器を忘れるなど……!拙者は……」 ガクリ、と畳の上に崩れ落ちた忍者を見下ろす男の瞳。その口元がクッ……と緩やかな笑みに変わり。 「此れまで色々と刺客は来たが―――ここまで見事な刺客は初めてだな……」 「殺せ……。うっかり自害用の薬も奥歯に詰めてくるのも忘れた愚か者だ……拙者はお主の命を狙う者。ここで逃がすとまた再びお主を殺しに来る。……さっさと殺すが、いい」 男が両手で忍者の頭を掴み、忍者は死を覚悟して目を閉ざし―――― 「捕まえた。」 「そう、拙者は捕まっ……な、何故殺さぬ!?情けのつもりか!?お主、一国を背負う者がこんな愚か者にかける情けなど、全くもって無駄でしかな……」 「お前―――可愛いな。殺すには惜しい。理由はそれで十分だろう?」 「………ま、待て!?何故お主は拙者の覆面を剥がすのだ!止せ……!拙者はその気は全く無い!寧ろ無い!皆無とも言う!」 この後、騒ぎに気づいた大臣や側近達が駆けつけたおかげで、忍者は無事に逃げ失せたというが。 その後数十回に渡る襲撃も、見事に失敗に終わったという伝説が残ったとかいないとか。 ----   [[「あ……、兄上ぇ……」 >2-459]] ----

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: