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城に潜入して捕まる、お間抜けな忍者さん危機一髪 ---- 人手不足か、はたまた細作頭の気の迷いなのか、 半人前の彼に重要任務が回ってきたわけですよ それも、同盟の材料として献上されるはずの茶器を 秘かに破壊するという、超危険任務 で、本丸に潜入した途端、あっさり見回りの同心に発見される忍者 牢にぶち込まれてしまい必死に打開策を見出そうとするものの、 「困ったときはなぁ、忍法お色気の術だ。」 と得意げに説く先輩忍者を思い浮かべてしまい、かなり泣きそうになる忍者 格子に向かって色気を振りまいたってなぁ…誰も見てないし ところがどっこい、その一部始終を見ていたのが、城付きの御殿医 細作というが、見ればほんの子どもではないか しかしこのまま放っておけば、拷問は免れまい 拷問、その結果はほぼ間違いなく死を意味するわけで、 そのことを思うと何故だかたまらない気持ちになる医者 自前の着物を着せて裏木戸からこっそり逃がしてくれるんですよ それは多分、生真面目医者の人道的な良心から出た行動だったんだけど 里に戻った後もあの医者が気になって気になって、 我知らず借りた着物に顔をうずめてたりすればいいと思う 一流忍者に成長した暁には、着物を返しに、とか言い訳しつつ 無意味に幾度も忍び込んでは会いに行き、 いずれ何かの拍子に色恋沙汰にまで発展すれば尚いいと思う 勘違いから始まる801だっていいじゃないか ----   [[城に潜入して捕まる、お間抜けな忍者さん危機一髪>2-449-1]] ----

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