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長年組んでる相棒
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これで何度目だろうか?
こいつとバディを組んでからくぐり抜けてきた死線は数えきれない。
その度に死を覚悟しては、終わってみて今回もラッキーだったなと笑い合った。
今、後ろは絶壁の崖に下は海、そして前は何人もの敵に塞がれている。
「なあ相棒、一つ提案があるんだが」
顔を前に向けたまま隣にいる俺のバディが話しかけてくる。
「奇遇だな相棒。ちょうど同じ台詞を言おうとしてたところだ」
俺も前を向いたまま、ニヤリと笑ってそう答える。
多分隣のこいつも笑ったのだろう。
数メートル離れた場所から銃を構える敵が、少し警戒した表情をしたのが分かる。
「ロープ無しのバンジージャンプは久しぶりだな、相棒」
悪戯っ子を連想させるいつもの話し方に、俺もいつものように答えてやる。
「そうだな。まあ今回も楽しもうじゃないか」
「ああ、スリルがあるのは嫌いじゃない。特に隣にお前がいれば」
「奇遇だな相棒。俺もだよ」
スリルを味わう度に分かることが一つある。
俺は隣にこいつがいれば、いつでも死ぬ覚悟はできているということ。
相棒とはそういうものだ。
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[[文化部員なんか余裕で押し倒せるぜ!と襲いかかったらあっさり押し倒し返される運動部員>13-489]]
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