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両片想い
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先輩は有能な営業マンで上司にも部下にも厚い信頼を得ている
俺は気さくで仕事にひたむきな先輩にすぐに懐いて…恋情を抱いた
そうしてみると途端に真っ直ぐに尊敬の眼差しを向けてきた事が恥ずかしくなった
先輩には奥さんがいる
先輩はあまり話したがらないけれど、絶世の美女とだけ言っていた
「俺の眼鏡どこにある?」
「童顔隠しの伊達なら給湯室にありましたよ」
「…お前生意気だぞ」
大丈夫、先輩の幸せを壊すつもりはない
俺は後輩として先輩を尊敬してるんだ
俺には男前の部下がいる
たまに生意気だが素直で仕事の覚えも速いいい部下だ
「甘党な先輩にケーキのストラップ買ってきました」
そういって面白半分に買ってくる乙女チックな物が年々溜まっていく
「あなたって意外と乙女なのね」
そうレズビアンの妻から笑われる
相手はストレート、しかも直属の後輩
「奥さんってどんな人なんですか?」
「絶世の美女。いいから仕事しろ」
大丈夫だ、あいつはいい部下だ。バレる訳が無い。隠し通せるに決まってる。
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[[暑くても離れたくない>26-859]]
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