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韓国×日本 ---- 日本の何が気に入らないって、あの人情味の無さだ。 「戦争を反省しろ!」 「はいしてます。遺憾です」 「国連になんか入るな!」 「理解してもらえるよう努力します」 「独島は俺のモンだ!」 「冷静に話し合いを続けましょうね」 あいつの目はとことん米国にしか向いていない。 俺の言葉なんざ風音のように無視している。 まだ足りないのか? もっと強く押せばいいのか。 叩いても叩いても割れない壁があるみたいだ。 さすがに罵声のネタが尽きた頃、ふっと日本がこちらを向いた。 突然で死ぬほど驚いたんだが、日本は涼しい顔をしている。 「ドラマ、面白いね」 「エッ?」 「韓国の。ドラマ。わりといい」 「え? あー。家では古臭いって評判なんだが……」 「その懐かしい感じが良いんじゃないですか。  もっと見せてください」 懐柔する気かよ。日本の腹黒さには、いい加減ヘドが出る。 しかしもっと腹立たしいのは、俺の気持ちだ。 少し嬉しかった。 「ドラマよりも……映画を見ろ。最近、力を入れてる」 「ありがとう。お礼にうちの新作アニメ見ますか」 互いのDVDを交換して家に帰った。 誤魔化された悔しさと、認められた嬉しさでグチャグチャな気分だ。 アニメは、面白かった。とても。 いや、このくらい俺でも作れるぞ! 負けるかっ! パクってやる畜生。俺にだってできる。 俺だって日本と対等なんだ。 隣りに並んで立てるくらいに。 だから俺をちゃんと見ろよ。失礼な日本め…… ----   [[執事×旦那様>2-219]] ----

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