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ボケ×ツッコミ
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ありがとうございました、と頭を下げて拍手が聞こえる中、二人で裏に
引っ込んだ。そしたらいきなり相方に頭を小突かれた。
「いって、なにすんねん」
「下手な関西弁使うなバカ。……お前、さっきのなに?
あの、『意味わかんねえ』のとこ。ナニ、あの変な間は」
ああ、また始まった。いつもこれだ。なんで終わってすぐに相方から
ダメ出しをくらわにゃならんのだ。反省会がとても重要なのは分かっている。
けれどそうやって言われるたびに自分の中の自信が風船みたいにシワシワに
しぼんでゆく。
「なぁ、なんか最近変だぞお前。なんかあったのか」
心配そうに聞いてくる相方に俺が出来ることと言ったらせいぜい鼻で笑うこ
とぐらいだ。
「べっつに。ちょっと疲れてるだけだ」
悩みがあった。ここ二ヶ月、俺を睡眠不足に陥らせているほどの悩み。
「大丈夫か」
相方に言っても理解されない。それこそ『意味が分からない』と素で
返してくるだろう。
それになんて突っ込みを入れればいいのか、俺は分からない。だから隠す。
当たり前の図式だ。
日常生活でもボケとツッコミなんてやっていられない。こいつはボケで俺の
相方。それ以上はいらない。
お前に見とれてたんですよ、と白状するのはまだまだずっと先の話。
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[[わんこ下僕攻め×猫女王受け>11-289]]
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