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のほほん電波×俺様ツンデレ
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のほほんが入院した。青天の霹靂だ。
長い付き合いになるが、ヤツが医者の世話になったのはこれが初めてだ。
病気もあの電波っぷりを警戒して近付かないんじゃないかと思っていた。
気が動転した俺は車のキーだけひっ掴んで慌てて病室へ向かう。
15分後。
医者の話によれば、ヤツは急性盲腸炎に罹ったことに気付かず
一昼夜放置して、腹膜炎の一歩手前までいったらしい。馬鹿だ。
「驚きました。普通、我慢できるような痛みじゃないんですが。」
上品な初老の医師はごく控えめにそうコメントした。
「今時盲腸で死に掛ける馬鹿がいるか!この馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿」
「わあ俺様よく来たねー何もないけどゆっくりしてってよ。」
「俺の気も知らねぇでゆんゆんしてんじゃねぇ!」
「あはははー、君麻雀好きかい?」
「これドソジャラじゃねえか。てか人の話を聞けよ!」
10分後。
「あーーーっ!!…ねえ、もしかして、心配した?した?」
「…………まあ、少しは。」
ようやく正解にたどり着いたらしい。病気の所為で電波が弱まってるのか。
「さよーに心配せずとも死にはいたしませぬ。八月になったら結婚しよう。」
「いやに決まってんだろお前なんかと結婚したら電波がうつる。
っつーか同性結婚とか無理ですからここ日本だし。」
「キークソひよこじゃ.ないっピー。」
「意味わかんねぇよ。」
ヤツの実家は金持ちだから、放っておいても食うには困らないだろう。
けど、日常生活のこととか色々と気懸りではある。なにせ電波だし。
そんな事を考えてるうちについぽろっと言ってしまった。
「結婚とはいかないが、しばらくは面倒見てやる。」
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[[慇懃攻め>2-119]]
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