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受の命令(お願い)で女装させられて、更に白昼堂々デートさせられる攻 ---- 「ねえお願い。女の子になって?」 「は?」 いきなりの言葉に耳を疑った。 「だから、女装して」 そういいながら差し出される服はヒラヒラだ。 「こんなもんいつの間に用意したんだ!」 「今日。さっき買ってきた」 「無駄使いすんな!」 いやまて、そういう問題じゃない。 「……女装したオレにヤられてみたいとか?」 「バカか。デートすんだよ、外で」 「羞恥プレイかよ!」 「まだ恥ずかしいと思うだけの理性はあったのか」 「普段理性飛ばしっぱなしですいませんね」 「悪いと思うなら言うこと聞けよ」 「それは嫌」 キラキラと見つめてくる目は期待に満ちている。 ……諦める気はないらしい。 「そもそもどっから出てきた思いつきだよ」 そう言うと目を反らして口ごもってしまう。 言えないような理由でもあんのか。 「理由次第ではやってやる」 「……本当か?」 「本当に」 迷いは少しだった。 「デート、したかったんだ」 「は? いつもしてるだろ?」 昨日は映画。先週は買い物。 先先週なんて夢の国まで行っただろ。 2日間フリーパス買って。 「そうじゃなくて! その……」 なんだ? 男同士では行きづらい所にでも行きたいのか? 「ラブホに行きたかった?」 「バカー! 違う! 色ボケジジイ!」 「じゃあなんだよー!」 「オレはエスコートしたいの!」 「はぁ?」 間の抜けた声を出すのは本日二回目。 「そんなの、女装しなくたって出来るだろ?」 「だってお前、気がききすぎて先になんでもやっちゃうんだもん」 なるほど。 女相手なら少しはリードしやすいだろうってことか。 ……大して変わらないだろうに。 「だから女装やれ!」 「そんなにデートしたいの?」 「したいからやれ!」 だだっこのワガママのような願い事。 こんな事すら叶えてしまいたい自分はどうなのか。 とりあえず、化粧の仕方でも勉強するか。 ---- [[印象的な人>10-639]] ----

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