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B面タイプ×A面タイプ
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彼との間で何度も繰り返された議論(否、単なる口論)を今夜も蒸し返してしまった。
「あんな弱いチームのファンなのは、お前の単なるマイナー趣味をひけらかすためだろう?
大体、弱いチームのファンって何が楽しいわけ? お前マゾなのか?
ああ、俺に対してサド気味だから、釣り合いを取っているってわけだな」
それを聞いた彼は、俺の顎を掴むとおっとりと微笑んで、額に優しく口付ける。
「僕はあのチームが好きなだけだよ。ユニフォームも素敵だし。
君のご贔屓のチームのように強くはないけれど、応援したくなる」
「…ひねくれもの…この、B面趣味野郎が」
その表現を聞いた彼が軽く首を振る。
「なら君はA面趣味って訳だ。
それで…?僕がひねくれているって?
ああ、実際、この不自然な関係は好きだけれどね」
今度は唇にキスされ、その後喉から胸にその唇が移動していく。
一つ一つゆっくりと、ボタンが外されていく。
俺は目を閉じ、彼の唇や指先が触れ易いように身体を開いていく。
自分もひねくれものだ。強くありたいと、あのチームのように、男性的なメインロードを
歩きたいと思っているのに、彼に対しては何をされてもいいと思う、いっそなにかひどいことを
されたいと思い、誘導してしまう。
お願いだ、これからもこんな風にひねくれていてくれ……俺を愉しませ、いたぶることに飽きないでいてくれ。
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[[宿命のライバル>10-909]]
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