「15-879-1」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

15-879-1」(2009/04/04 (土) 14:13:01) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

ハンター ---- 「決めた!おれハンターになる!」 「はぁ?お前なに言ってんの?」 「今日からおれのこと、"愛の狩人"と呼んでくれ!」 「ぶっ!!」 それなりに真剣だった俺の前で、親友は吹き出した。 「なあなあ、"愛の狩人"」 「…小学生の頃の話だろ。…もう忘れてくれ、頼むから…」 「いや、あれは忘れられないだろ。死ぬほど笑ったもん。」 奴の顔に笑みが浮かんだ。未だに思い出し笑いをこらえられないらしい。 「…ヒーローに憧れる純朴な小学生だったんだよ、俺は。」 「でも何で"愛の狩人"だったわけ?」 「当時かーちゃんが読んでた小説のタイトルに書いてあったんだよ!格好良いなと思っちゃったんだよ、子供心に!」 今でもかーちゃんの愛読書、ハーレクイン。 「あ~、懐かしいな『スーパーハンター・矢雄威』」 「すげぇ流行ったもんな。変身シーンとか、みんな真似たりしてさ。」 「『君のハートをロックオ~ン』」 「おお、似てる似てる!」 「最終的にはヒロインのハートをハンティングして、二人で去っていくんだっけ。」 「そうそう。『狙った獲物は逃がさない!』」 「お前も似てるじゃん。」 「練習したからな。」 「…ところでお前が狙ってた獲物は手に入ったわけ?」 「へ?」 「当時言ってたじゃん、ハンターになりたい理由。"どうしても欲しいものがあるから"って。」 「あ~…まあ、手に入れたっていうか、奪われたっていうか…」 「ふーん、まあいいや。  ところで、今日うちの親、出張で居ないんだけど、このまま泊まってく?」 「お前ソレ狙ってやがったな!」 「俺と一緒にいるの嫌?」 「…嫌じゃねーけど…」 「今日は痛くしないから」 「!!」 獲物に食われた俺は、多分ハンター失格。 ----   [[パートナーに望むこと>15-889]] ----

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: