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やっと愛するお前のところへ行ける ---- 俺は大学時代にサッカー部だった 大学は海の向こうのあの国の大学となぜか提携をしていた なんだかよく知らないが毎年秋に交流試合をしてた 一年おきにこっちが訪ねたり向こうが来たりしてた こっちが訪ねるときはメンバーは三年生と四年生のみだった 交通費もバカにならない 俺が三年生のときは向こうが来た そして向こうのディフェンダーと一夜を一緒に過ごした 俺はフォワードだったし体は凄くいい相性だった そのときにメルアドの交換を忘れるという痛恨のミスを犯した それから一年間のオナネタはアイツだった そこそこの女好きだった俺が全く異性への性欲を喪失した 織姫との再会を待ちわびる彦星のような気分で一年を過ごした そして四年生になり俺たちがいよいよ訪ねる秋になったときだった そりゃ国境の海の波が荒いことはニュースで聞いていた ただガチでドンパチ始まるとは想定外だった もちろん交流試合は中止 俺は大学を卒業して普通に就職した 戦争状態はダラダラと続いた 民間人が訪問することなど不可能な状態が長く続いた 戦争は俺が三十路になる少し前に終わった 昨日まで散々に敵愾心を煽ってたマスコミが今度は一転して友好の連呼だ いつもながら勝手なもんだ そんなときに大学から連絡が来た 俺は空港で飛行機を待っている やはり出国手続きには時間がかかるようだ 俺は二年前に結婚して子供もできていた いわゆる凡夫の幸せをつかんでいた ひょっとしたらかなり違った人生が待っていたかもしれない しかしそんなことを考えてももう詮無いことだ 俺はすっかり出っ張った下っ腹を見ながらスマホで向こうの旨い店を調べ始めた ----   [[やっと愛するお前のところへ行ける>26-089-1]] ----

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