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恋人はサンタクロース ---- 嬉しいな。今日の夜は僕のもとに帰ってくるあの人。 世界中のこどもの夢とあこがれでできている、赤い服と白いおひげのおじいさん。 優しい笑顔といっしょに、心のこもった贈り物をたくさんの人に分け与える。 大きな愛ですべてを包む、神様。 僕は、いつもその人のそばにいる。 あの人が普段何をしているかって、それは世界中の人がいろんな想像をめぐらす永遠の秘密。 プレゼントを用意してる? みんなに手紙の返事を書いてる? それとも休暇中? 僕は知ってる。あの人はいつもね…… 僕はお仕事を手伝う。 膨大なお仕事。気の遠くなるような。 どうやってこなしてるかって? そりゃあたくさんの人数、魔法の力、莫大な資金……なんて。 皆さんのご想像におまかせします。本当のところは誰も知らない。 誰もが知ってるおじいさん。赤い服の神様。 でもあの人から話しかけてもらうのも、あの人のいちばん側にいるのも、 あの人の本当の心を知るのも、僕だけなんだ。 一年でたった一日、あの人はみんなのものになる。 でもそれが終われば、みんなの知らないあの人は、僕だけのものだよ。 他には誰もいない、僕だけがパートナー。 恋人のように、いつもいっしょに。 いつも泣いてた僕を、温かい手が撫でてくれた日から。 だから、胸をはって僕は走る。 僕の赤い鼻があの人のお気に入り、これはみんなが知ってることだけどね。 ----   [[顔を隠す>25-689]] ----

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