「25-549」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

25-549」(2013/08/02 (金) 23:39:02) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

大掃除で発掘 ---- 年末ということもあり、俺と恭平は気合を入れて掃除をしていた。 いるもの、いらないものにきっちりとわけてものを漁っていると。 「(お)」 懐かしすぎるモノを、見つけた。 少し色あせた色の封筒をあけ、紙を開く。カサリ、という音がなんだか懐かしい。 高校生のときに貰った、彼からのラブレター。あまりに稚拙な字並びに思わず笑みがこぼれる。 「海?」 背後から声が聞こえて、心臓が大きく飛び跳ねる。振り返ると、恭平が人懐こい笑顔でこちらを見ていた。 俺は胸をなでおろしてこれ、と紙を見せると、彼の顔がかあ、と赤くなる。 「お前、ほんと、なんでとっておいてあるんだよ!」 「バッカとっておくだろそこは!」 当時、あまりにシンプルな一文に、ひどく胸が震えた。 真っ白い紙に、ただ一言「好きだよ」と。 「俺、これもらったとき嬉しくて仕方なかったんだぞ!」 「っ……海の馬鹿、さっさと掃除するぞ!」 耳まで赤い恭平が、くるりと背中を向ける。 さっさと掃除を終わらせて、彼を背後から抱きしめることにしようか。 ----   [[ノンケ(→)←ナルシスト>ページ名]] ----
大掃除で発掘 ---- 年末ということもあり、俺と恭平は気合を入れて掃除をしていた。 いるもの、いらないものにきっちりとわけてものを漁っていると。 「(お)」 懐かしすぎるモノを、見つけた。 少し色あせた色の封筒をあけ、紙を開く。カサリ、という音がなんだか懐かしい。 高校生のときに貰った、彼からのラブレター。あまりに稚拙な字並びに思わず笑みがこぼれる。 「海?」 背後から声が聞こえて、心臓が大きく飛び跳ねる。振り返ると、恭平が人懐こい笑顔でこちらを見ていた。 俺は胸をなでおろしてこれ、と紙を見せると、彼の顔がかあ、と赤くなる。 「お前、ほんと、なんでとっておいてあるんだよ!」 「バッカとっておくだろそこは!」 当時、あまりにシンプルな一文に、ひどく胸が震えた。 真っ白い紙に、ただ一言「好きだよ」と。 「俺、これもらったとき嬉しくて仕方なかったんだぞ!」 「っ……海の馬鹿、さっさと掃除するぞ!」 耳まで赤い恭平が、くるりと背中を向ける。 さっさと掃除を終わらせて、彼を背後から抱きしめることにしようか。 ----   [[ノンケ(→)←ナルシスト>25-559]] ----

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: