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お父さんに似てるね ---- 僕の父は、チャラくて金髪でプラプラしていて、そんな父の様子を反面教師に育った僕とは正反対の位置にいます。 僕は黒髪で眼鏡をかけていて、真面目に生きる事を信条としています。 そんな父が先日、亡くなりました。 葬式の席には、父の幼馴染(僕はのぶおじさんと呼んでいます)がかなり憔悴した様子で参列していました。 おじさんは僕と同じように真面目で勉強が得意な人です。なぜ父と仲が良かったのかわかりませんでした。 父は決しておじさんのようにはならず、いつも僕に、なぜ俺に似ないでのぶにばかり似てるんだと言っていました。 しかしおじさんは、泣き腫らした目で僕を見て、 「なんだ…そこにいたのか、駿」 そう言って、僕のおでこを撫でました。 僕は、「僕はお父さんじゃないよ。のぶおじさん」と言いました。 おじさんは薄く笑って、「そうだよな…君はお父さんによく似ているね」と言うと、また泣きました。 その瞬間、僕はおじさんの中で、父を超える事が出来ない事が確定的に明らかである事を悟りました。 しかしそれでも、僕はのぶおじさんの事を愛してしまっているので 、僕もただ泣いていることしかできませんでした。 お父さん、せめて死んでからは、のぶおじさんへかけた呪いを解いてくださいと願いながら。 ----   [[二才の差が埋まらない>http://www19.atwiki.jp/910moe/pages/2624.html]] ----

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