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<p>盗賊×王子</p> <hr /><p>とうぞく があらわれた!▼<br /> >コマンド?<br /> →たたかう / とくぎ / ぼうぎょ / どうぐ / にげる<br /> --------------<br /> とうぞく はニヤニヤとわらっている<br /> おうじ のこうげき!<br /> とうぞく はひらりとみをかわした!▼<br /> >コマンド?<br /> たたかう /→とくぎ / ぼうぎょ / どうぐ / にげる<br /> >とくぎ?<br /> →せいしんとういつ<br /> --------------<br /> とうぞく はニヤニヤとわらっている<br /> おうじ は 『せいしんとういつ』 をこころみた!<br /> おうじ の こうげきりょく と すばやさ があがった!▼<br /> >コマンド?<br /> →たたかう / とくぎ / ぼうぎょ / どうぐ / にげる<br /> --------------<br /> おうじ のこうげき!<br /> かいしんのいちげき!<br /> とうぞく に 200 のダメージ!<br /> とうぞく のこうげき!<br /> おうじ に 150 のダメージ!▼<br /> >コマンド?<br /> たたかう / とくぎ /→ぼうぎょ / どうぐ / にげる<br /> --------------<br /> おうじ はみをまもっている!<br /> とうぞく のこうげき!<br /> おうじ に 80 のダメージ!<br /> おうじ は どく をうけた!▼<br /><br /> >コマンド?<br /> たたかう / とくぎ / ぼうぎょ /→どうぐ / にげる<br /> >どうぐ?<br /> →こうきゅうやくそう<br /> →おうじ<br /> --------------<br /> とうぞく は 『ナイフなげ』 をはなった!<br /> おうじ に 70 のダメージ!<br /> おうじ は まひじょうたいになった!<br /> おうじ は 『こうきゅうやくそう』をつかった!<br /> しかし しびれてうごけない!<br /> おうじ は どくにおかされている!<br /> おうじ に 30 のダメージ!▼<br /> >コマンド?<br /> たたかう / とくぎ / ぼうぎょ / どうぐ /→にげる<br /> --------------<br /> とうぞく はニヤニヤとわらっている<br /> おうじ はにげだした!<br /> しかし<br /><br /><br /> 一瞬視線が逸れた隙に逃げ出そうと思ったのだが、簡単に回り込まれてしまった。<br /> 背の高いその男は、大袈裟に肩をすくめて見せた。<br /> 「そこで逃げるのはどうかと思うけどなあ、俺は」<br /> 睨み返してやったが、男はニヤニヤとした笑いを崩さなかった。<br /> 「勇ましいねえ。けど、お偉い方がこんなところへノコノコ一人で来るもんじゃないよ?」<br /> 「黙れ!この、悪党!」<br /> 「おっと」<br /> 言葉と裏腹に振り上げた剣に勢いは殆ど無く、いとも簡単に避けられてしまう。<br /> 地面を踏みしめている足に力が入らない。指先が痺れる。<br /> しかし力を振り絞り、振り上げた剣をそのまま横に薙ぎ払った。<br /> 「おー、ナイスファイト」<br /><br /> 男は軽く口笛を吹き、今度は剣の刃を片手で受け止めた。<br /> 皮製の手袋を嵌めているのだと思ったが、鉄糸か何かを編みこんでいるものだったらしい。鈍い金属音が響く。<br /> 「さすが、良い剣をお使いだ。けど、どんな名剣でもそんなへっぴり腰じゃ意味ないよ?」<br /> 「離せ……!」<br /> 「嫌だね」<br /> 男は刃を掴んで、いまだ笑みを浮かべたまま、こちらを覗き込んでくる。<br /> 首から血が流れているにも関わらず、それを気に留める素振りもない。<br /> 「いきなりひとのヤサに乗り込んで暴れて。いくら王子様でもやって良いことと悪いことがあるでしょうよ」<br /> 「貴様のような悪党が、それを言うか!」<br /> 「悪党か。ま、俺も各方面に恨みを買ってる自覚はあるけどさ、でもアンタみたいな王室直系の王子様直々に<br /> 殺気出しまくりで頚動脈を狙う一撃を繰り出されるような悪さをした覚えは無いんだけどなあ」<br /> 傷をこちらに見せるように首を傾げてみせる。――首の皮一枚、もう一歩踏み込めていれば仕留められていたものを。<br /> 「そんな噛み付きそうな顔してこっち見ないでよ。綺麗な顔が台無しだぜ?おーじさま」<br /> 「うる…さ、い……」<br /> 「あ、そろそろ立ってるのもしんどいんじゃない?ナイフに塗ってた神経毒、じわじわ効くタイプだから」<br /> 男の言う通り、脚も腕も痺れて感覚が殆ど無い。頭痛も酷い。視界が霞んでいく。<br /> それでも。<br /> 「お前だけは、……許す、わけ、には……」<br /> それでも、この『悪党』だけは私の手で――<br /> 「……。ま、いいや」<br /> 小さい呟きと共に、男は刃から手を離した。<br /> 支えを失い、言うことを聞かない身体は剣ともども地面へ崩れ落ちる。<br /> 男がこちらへ屈みこむ気配がした。<br /> そのままとどめを刺されると思ったが、降って来たのは信じがたいものだった。<br /> 「とりあえず、さっさと解毒しないと後遺症が怖いから解毒して、話はそれからだね」<br /> 「……な、に?」<br /> 顔をあげて男の表情を窺おうとするが、よく見えない。<br /> 「王子様ってのは王宮でお気楽に生きてるもんだと思ったけど、なかなか面白そうな御人だねえ」<br /> 呆れたような、面白がるような声を聞きながら、意識は闇へと落ちていった。</p> <hr /><p><a href="http://www19.atwiki.jp/910moe/?page=21-339">似合う女装×似合わない女装</a></p> <hr /><p> </p>

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