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女の子にモテまくってるけど隠れゲイな攻め ---- 「おー、おあよー佐藤に琴ヶ峰さーん。今日も夫婦揃ってご登校か、仲いいねえ」 「はよー田中」 「田中! 夫婦じゃないってば! 私はこいつが家がとなりだから仕方なくー!」 「夫婦じゃねーけど、こいつ、前に田中と先に学校行ったとき、めっちゃ機嫌悪くなって大変だったから」 「あーもうヤメテー佐藤夫妻の夫婦喧嘩に俺を巻き込まないでー」 「はー教室着いた。琴ヶ峰さん、佐藤のことになるとガチ切れすっからこええわー」 「あいつ、ムキになりやすいんだよ昔から。あ、そういやこの間田中が言ってたゲーム、クリアしたから貸すぞ」 「お、マジでマジで、さっすが佐藤さまステキー」 「ちょっと!!! 2-E佐藤!!! いる!!!?」 「びびった。なにあれ、3年の都大路さんじゃん。佐藤知り合い?」 「……? いや、あんな金髪縦ロールの知り合いは……あ、そうか昨日ゲーセンで」 「ってうわ佐藤、都大路さんが般若のごとき顔でこっちに」 「2-E佐藤……昨日のこと、誰かに言ったら殺すわよ!社会的に抹殺するから!!!」 「…佐藤、何やったのお前」 「いや、なんかあの人UFOキャッチャーにえっらい大金つぎ込んでたからとってあげて」 「イケメンか」 「必要経費の五倍で売ってあげた」 「鬼か」 「あ、あれ、あの携帯についてるアニメのキャラ」 「おお…あの都大路さんが慈しむような表情で…」 「よっぽどあのキャラ好きなんかなあ。隠れオタって奴だろうな」 「腹減ったー。佐藤ーメシ食おうぜー」 「田中。弁当忘れた。分けて」 「えー? しゃーねえな、いいけど今日の弁当、自分で適当に詰めた奴だから美味くねえぞ」 「……………さとうせんぱい」 「あ、このあいだ家庭科室にいた人」 「お、一年の露野沢さんじゃん」 「田中なんで知ってんの」 「なめんな、可愛い女子は大体覚えている」 「………あの、このあいだの、おれいに、おべんと…つくったので。よかったら」 「え。あ、あー…ありがとう、…ございます」 「佐藤、何したのこの間」 「………なんか、調理部に遊びに行ったんだけど。あの人あまりに下手なので見かねてちょっと手伝った」 「下手なの」 「壊滅的だった」 「そうか………骨は拾ってやるからがんばれよ、手作りおべんと」 「今日も一日怒涛だったなあ佐藤…お前だけ」 「そうかなあ。普通だったよ、いいこともなく悪いこともなく」 「……佐藤ってなんでそんな女子に絡まれんの。羨ましすぎるんだけど」 「そうか? 羨ましがられること何もないぞ」 「うわむかつく。好きな子とかいねえの」 「いるよ」 「まじでか」 「朝一緒に学校に行こうとしたり、その子の趣味に合わせたゲームしたり、手作り弁当食わせてもらおうとしたり、  いろいろ頑張ってんだけど、どうもいまいち報われない」 「なにそれ、誰のこと。お前それ、今日だけで全部達成してなかった?」 「してないよ。田中多分違う人連想してんだよ」 「……? 佐藤って、たまに何考えてるかわかんねえな」 「そうかな。田中的にはもっと分かりやすいほうが好きか」 「そっちのほうが楽かもねー」 「わかった。んじゃもうちょい直球にする」 「ん?」 「え?」 ----   [[嬉しい愛しい寂しい>24-479]] ----
女の子にモテまくってるけど隠れゲイな攻め ---- 「おー、おあよー佐藤に琴ヶ峰さーん。今日も夫婦揃ってご登校か、仲いいねえ」 「はよー田中」 「田中! 夫婦じゃないってば! 私はこいつが家がとなりだから仕方なくー!」 「夫婦じゃねーけど、こいつ、前に田中と先に学校行ったとき、めっちゃ機嫌悪くなって大変だったから」 「あーもうヤメテー佐藤夫妻の夫婦喧嘩に俺を巻き込まないでー」 「はー教室着いた。琴ヶ峰さん、佐藤のことになるとガチ切れすっからこええわー」 「あいつ、ムキになりやすいんだよ昔から。あ、そういやこの間田中が言ってたゲーム、クリアしたから貸すぞ」 「お、マジでマジで、さっすが佐藤さまステキー」 「ちょっと!!! 2-E佐藤!!! いる!!!?」 「びびった。なにあれ、3年の都大路さんじゃん。佐藤知り合い?」 「……? いや、あんな金髪縦ロールの知り合いは……あ、そうか昨日ゲーセンで」 「ってうわ佐藤、都大路さんが般若のごとき顔でこっちに」 「2-E佐藤……昨日のこと、誰かに言ったら殺すわよ!社会的に抹殺するから!!!」 「…佐藤、何やったのお前」 「いや、なんかあの人UFOキャッチャーにえっらい大金つぎ込んでたからとってあげて」 「イケメンか」 「必要経費の五倍で売ってあげた」 「鬼か」 「あ、あれ、あの携帯についてるアニメのキャラ」 「おお…あの都大路さんが慈しむような表情で…」 「よっぽどあのキャラ好きなんかなあ。隠れオタって奴だろうな」 「腹減ったー。佐藤ーメシ食おうぜー」 「田中。弁当忘れた。分けて」 「えー? しゃーねえな、いいけど今日の弁当、自分で適当に詰めた奴だから美味くねえぞ」 「……………さとうせんぱい」 「あ、このあいだ家庭科室にいた人」 「お、一年の露野沢さんじゃん」 「田中なんで知ってんの」 「なめんな、可愛い女子は大体覚えている」 「………あの、このあいだの、おれいに、おべんと…つくったので。よかったら」 「え。あ、あー…ありがとう、…ございます」 「佐藤、何したのこの間」 「………なんか、調理部に遊びに行ったんだけど。あの人あまりに下手なので見かねてちょっと手伝った」 「下手なの」 「壊滅的だった」 「そうか………骨は拾ってやるからがんばれよ、手作りおべんと」 「今日も一日怒涛だったなあ佐藤…お前だけ」 「そうかなあ。普通だったよ、いいこともなく悪いこともなく」 「……佐藤ってなんでそんな女子に絡まれんの。羨ましすぎるんだけど」 「そうか? 羨ましがられること何もないぞ」 「うわむかつく。好きな子とかいねえの」 「いるよ」 「まじでか」 「朝一緒に学校に行こうとしたり、その子の趣味に合わせたゲームしたり、手作り弁当食わせてもらおうとしたり、  いろいろ頑張ってんだけど、どうもいまいち報われない」 「なにそれ、誰のこと。お前それ、今日だけで全部達成してなかった?」 「してないよ。田中多分違う人連想してんだよ」 「……? 佐藤って、たまに何考えてるかわかんねえな」 「そうかな。田中的にはもっと分かりやすいほうが好きか」 「そっちのほうが楽かもねー」 「わかった。んじゃもうちょい直球にする」 「ん?」 「え?」 ----   [[嬉しい愛しい寂しい>24-479]] ----

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