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新婚さんごっこ
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「あ・な・た、おかえりっ!ご飯にする?お風呂にする?それとも、ア・タ・シ?」
最近の辺りのいい言葉だと「シェアハウス」、ぶっちゃけ家賃を安く上げるために同居を始めて3日目。
仕事の関係で先に帰ってくる藤井は、毎日のようにこう言って迎えてくれる。
言っておくが、藤井はオネェじゃない。普通の友人だったはずだ…多分。
1日目はネタとして笑えた。そのままエプロンをつけた藤井にお酌を命じてアホっぽく晩御飯を食った。
2日目は汗だくだったのでそのままお風呂に直行した。ちゃんとお風呂は沸いていた。有難いと思ったが、なぜ沸いてるのか疑問だった。
そして今日だ。飯、風呂、ときたら次は…それはない。断じてない。
「玄関で難しい顔してなあに突っ立ってるのよ?入ってから決めてもいいのよ?」
「…わかった」
玄関で黙って立ってても話が進まない。とりあえず家に入ろう。それから考えよう。
「なあ、メシもフロもなぜか出来ていたのは置いといて、もし…もしな、藤井を頂こうかとか俺が言った場合はどう答えるんだよ?」
あんまりくいたくねーけどなー、と、茶化した口調で恐る恐る聞いてみる。
『え、アタシをご希望?準備できてるわよ…っていうかと思ったか!』
そう、答えると思った。そう思いたかった。
「え、アタシをご希望?準備できてるわよ…っていうかと思ったか?すまん、俺が頂く側なんだけど」
ですよねー。いくらなんでもそれはないよなあ…って
「おいちょっと待て、なんか不穏な言葉が混ざってなかったか?」
「だから、俺、食うか食われるかだったら食う側。できればご飯を頂いた後にお前を頂きたい所存」
「…ちょっと待て、なぜそう話が飛躍する?にじり寄るな、ちょっと待て、落ち着こう、ゆっくり話をしよう?な、チョと…!」
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[[背中から抱き締める>24-109]]
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