「15-069-1」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

15-069-1」(2009/03/29 (日) 14:58:22) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

ある日目覚めたら魔法がかかっていた ---- ある朝目覚めると、俺に魔法がかかっていた 「おはようございます、旦那様」 ―早く起きていただかないと、予定が狂ってしまうんですよ。 「あ…ああ…おはよう。済まない、すぐに起きるから…」 「いえ、ごゆっくりどうぞ。ところで本日は紅茶と珈琲、どちらになさいますか?」 ―いつも紅茶に角砂糖三つを召し上がられますよね。意外にも甘党でおられますから。 「えーと…じゃあ…今日は珈琲をいただこうかな…」 ―はい?用意しておりませんよ!? 「かしこまりま…」 「あ、やっぱりいいよ!いつも通り紅茶にしよう!」 「ではお砂糖は三つで宜しいですか?」 「あ、うん…そうだね…三つがいいかな…」 「かしこまりました。…ところで本日は体調がお悪いのですか?」 「えっ?」 「先程から顔色が優れないように見えますが…」 ―風邪でもおひきになったのですか?珍しいこともあるものですね…。 「いや…あの…全然元気…うん…」 「そうですか?あまりご無理をなさらないでくださいね。旦那様に何かあったら、皆が心配致します」 ―…多分、誰よりも、この私が。 ―旦那様にもしも何かあったら、私は…… 「…旦那様?」 「いや、うん…あの…」 「やはり熱がおありでは?顔がお赤いですよ」 「……言わないでくれ…」 ある朝目覚めると、俺に魔法がかかっていた 好きな奴の心が、全部分かってしまう魔法 それはこの俺を赤面させるほど恥ずかしくて でも少し暖かい魔法だった
ある日目覚めたら魔法がかかっていた ---- ある朝目覚めると、俺に魔法がかかっていた 「おはようございます、旦那様」 ―早く起きていただかないと、予定が狂ってしまうんですよ。 「あ…ああ…おはよう。済まない、すぐに起きるから…」 「いえ、ごゆっくりどうぞ。ところで本日は紅茶と珈琲、どちらになさいますか?」 ―いつも紅茶に角砂糖三つを召し上がられますよね。意外にも甘党でおられますから。 「えーと…じゃあ…今日は珈琲をいただこうかな…」 ―はい?用意しておりませんよ!? 「かしこまりま…」 「あ、やっぱりいいよ!いつも通り紅茶にしよう!」 「ではお砂糖は三つで宜しいですか?」 「あ、うん…そうだね…三つがいいかな…」 「かしこまりました。…ところで本日は体調がお悪いのですか?」 「えっ?」 「先程から顔色が優れないように見えますが…」 ―風邪でもおひきになったのですか?珍しいこともあるものですね…。 「いや…あの…全然元気…うん…」 「そうですか?あまりご無理をなさらないでくださいね。旦那様に何かあったら、皆が心配致します」 ―…多分、誰よりも、この私が。 ―旦那様にもしも何かあったら、私は…… 「…旦那様?」 「いや、うん…あの…」 「やはり熱がおありでは?顔がお赤いですよ」 「……言わないでくれ…」 ある朝目覚めると、俺に魔法がかかっていた 好きな奴の心が、全部分かってしまう魔法 それはこの俺を赤面させるほど恥ずかしくて でも少し暖かい魔法だった ---- [[芸術家の悩み>15-079]] ----

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: